居合について少し詳しく

■居合の源流

  今から約460年前の室町時代、羽州(今の山形県)に産まれた剣客、林崎甚助が幼少の頃、暗殺された父の仇を討とうと、日夜神社に籠り、血の滲むような剣の修行を続けた結果、夢に現れた神により抜刀の秘術「卍抜き」を授けられ、その秘術を携えて17歳の若さで仇討ちの旅に​出た甚助は、見事に本懐を遂げることが出来たと伝えられています。
  その後、甚助は居合の原点となる「林崎夢想流」を創始、修行の旅に出ましたが、途中塚原卜伝の許で修行するなど、居合の術に更なる磨きを掛けると同時に多くの名高い弟子を育てました。
  林崎甚助の弟子達に引き継がれた林崎夢想流は、江戸時代に入り第7代宗家長谷川英信によって新たな業の体系が加えられ、「無雙直傳英信流」として一段と発展することとなります。また林崎甚助から居合を学んだ多くの高弟は夫々の流派を起こし、伝承し、現在も20近い流派が活発な活動を通じてその業の修錬と伝承に勤めています。
  山形県村山市に現存する「林崎居合神社」にはその偉大な居合の創始者、林崎甚助が祀られて
​おり、今も多くの居合修行者が流派を問わず訪れ、神前に居合演武を奉納しています。

林崎甚助の肖像 

林崎居合神社(山形県村山市) 

神社に奉納された林崎甚助の肖像